10代だからこそ、愛と平和!シリーズ・つんく歌詞の魅力(2)
2015/11/06(金)
つんく曲の歌詞は、聴けば聴くほどほんとに奥が深いですよね!
前回のエントリーでは「炸裂する乙女心!」と題して、乙女心といえばこれだけは外せない!という3曲を語らせていただきました(ぺこり)。
今回は語るのはコレ。
(2)10代だからこそ、愛と平和!
これについて語りたいと思います。
お願い、語らせて。
つんく曲には、本当にびっくりするほど「愛」「平和」「地球」「幸せ」「人生」といった、10代の女の子が歌うにはちょっと壮大すぎるような、そんなテーマが多く登場します。
さあ行け未来は渡さない
愛の力 愛の叫び
そうだ言われたからするでなく
みんながしてるからでなく
この手が掴む元気な未来
Love&Peace!
雨の降らない星では愛せないだろう?
仲良く生きていこう 平和であろうよ
分かち合うしかない すべての生命(いのち)
雨の降らない星では愛し合えないだろう
僕達は未来まで襷を渡す使命
陸のない星にはならないように
僕達が大声で歌うのさ
愛の軍団
近くにあるときゃわからなくて
遠く離れたら気がつく
ないものねだりが人間でも
ありがたさを知れ
孤独と戦い
大きな力に飲み込まれない
愛の軍団
What is LOVE?
たった一人を納得させられないで
世界中口説けるの
たった一人を不安にさせたままで
世界中 幸せにできるの
たった一人のちょっとした正義感で
世界が輝くよ
たった一人のポジティブなオーラから
世界がポジティブ連鎖する
Be Alive
君を守る 星を守る
今日を生きる 明日に繋ぐ
いつか争うことない優しき時代が
この世界中包み込むさ
君と共に 友と共に
夢と共に 汗と共に
いつか笑いの絶えない自由な時代が
嫌なことなど吹き飛ばすさ
君を悲しくさせない時代
Happy大作戦
育もう かなり本気で
後輩や 仲間たち
文化継承 共有しよう
忘れちゃならない 忘れちゃならない
一人じゃないことを
愛を信じよう
捨てたもんじゃないぜ
I WISH
晴れの日があるからそのうち雨も降る
すべていつか納得できるさ!
人生ってすばらしい ほらいつもと
違う道だってなんか見つけよう
Ahすばらしい Ah誰かと
めぐり会う道となれ!
雨があるから晴れがある、じゃないんだ!晴れがあれば雨もある、なんだ!と目からウロコが落ちた方はうたまっぷ様→ http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=65850
愛あらばIt's ALL RIGHT
そうさ時代はそれぞれいっぱい
がんばって来たよね
おじいちゃんやそのまたじいちゃん
そのまたもっともっとばあちゃんに
感謝がみなぎる
でっかい宇宙に愛がある
誰かを責めるより
涙を流すより
自分を愛してあげようよ
ちっちゃなちっちゃな赤ん坊だって
必死で必死で泣いてる
僕らも僕らも出来る事を
必死で必死で見つけたい
心を素直に
叶えようよ 興味あることからでも
愛があれば 美しいでしょ
夢には眩しい笑顔載せて
輝く準備をしてさ
雨の日でも宇宙までと 羽ばたこうよ
時空を超え宇宙を超え
愛しくて 愛しくて 尊さを感じてる
瞳を閉じて 君の事 感じる
時空(とき)を超え 宇宙(そら)を超え
結ばれる頃には
この地球(ほし)は きれいになるかな
ほかのグループにもないかな?と思って検索してみたけど、それほど多くはなかったですね。
あっても、そんなにメッセージ性の強くはない、恋寄りの愛か、もしくは「愛」という言葉を使ってみたい乙女心のどっちかかな。
他グループではなく、娘。にこそ、こういう歌詞が似合うと、つんくさんも思っていたのかもしれません。
10代の女の子が「愛」とか「人生」とか「平和」とか、説得力がないんじゃあ!とおっしゃる向きもあるかもしれません。
でも、私は。
10代だからこそ
こういう歌を歌う意義があると思います。
歌われる言葉には、ひとの心に知らず知らずに入り込み、その人の考え方を変えていく力があるからです。
軍歌や唱歌が典型例ですよね。
(ちなみに唱歌とは、イコール童謡のことではないですよ。政府が国民に向けて啓蒙したい内容を歌の形にしたものです。なので「国勢調査の歌」は天皇の繁栄を寿ぐ歌詞に着地するし、「我は海の子」の8番は海軍の勝利を願う歌詞です。こないだ現代文の練習問題で読みました。受け売り。)
何気なく、歌詞の内容なんかほとんどろくに考えもせずに口ずさむのが流行歌です。
でも、その歌詞は、知らず知らずのうちに私たちの考え方を変えていくと思います。
「平和とか改めて考えたことなかったー」という人が、娘。たちの歌を聞くうちに「今の平和を守っていかなくちゃ」と思えるようになる。
「いつ死んでもいいかなー」と思ってた人が、娘。たちの歌を聞くうちに「人生って自分次第で輝くんだ」と思えるようになる。
少しずつでも、自分の考え方が前向きに、力強くなってくる。
過去を敬い、未来を信じ、友と共に汗をかいて、自分の手で人生を切り開き、夢と愛を掴み取ろうとする、歌の主人公たちのように。
遠い昔、日本国のことを「言霊のさきはふ国」(言葉の霊力が幸せを運ぶ国)と呼んだそうです。
「言霊」とは、口に出した言葉が持つ霊力のこと。
今でも、つい「死ね!」とか言ったあとに「もしほんとに死んだらどうしよう…」と思ったりすることありますよね。
それは、日本に古来からあった「口に出した言葉は、現実になりうる力を持つ」と信じる言霊信仰の名残です。
言霊のさきはふ国に、今もちゃんとこういうことを歌う歌詞があるって、いいですよね!!
とっつきやすいアイドルソングだからこそ、口ずさみやすいアイドルソングだからこそ、このような壮大なスケールの歌詞にする意義があると思います。
そして、10代の少女たちは、必死の稽古の末に立ったステージで、これらを歌うんです。
もし仮に、歌詞にこめた意味を深く理解していない子がいたとしても、青春時代を捧げたステージで歌った歌がその子の人生に影響を及ぼさないはずがありません。
つんくの壮大な歌詞は、きっと一生に渡ってメンバー(とファン)の信念となり、人生を支え共に歩んでくれる力になると、わたしは思います(^-^)
恋とか愛とか、あいつが好きとかキスしたいとか、そんな歌ももちろんかわいい。
でも、こんな壮大なテーマをこんなにたくさん歌わせてくれるのは、つんく曲以外にありません!
ハロヲタでよかった!!と、心から思います!(^-^)
ではまた!
次回は「(3)言葉選び」を語りたいと思います。
しーゆー!