ねこひげアンテナ

自己分析&文体模索中!自分らしさって何だー!?

もちよ式 死後の世界

2015/10/27(火)

今日は学校で交通安全教室がありました。

息子を突然の事故で失ってしまった母親の手記や、悲惨な事故の事例などを聞きながら、さよならも言えない突然の別れはどれほど辛いことかと、胸が痛くなりました。

加害者にも被害者にもなることのないようにしなければ、と思いました。


その傍ら、思ったことがあります。
死後の世界、についてです。

私には特定の宗教がないので希望的観測を語るしかないのですが、小さい頃から漠然と、なんとなく自然に、死後の世界についてのとあるひとつの考えを持っていました。


それは、「死後の世界はすべての希望が叶えられている世界だ」という考えです。



明日突然私が事故にあって、さよならも言えずに旅立ってしまう可能性は、ゼロではありません。

でも私の「死後の世界観」を書き残しておくことで、そのまさかが起こった後の周りのみんなの気持ちを、すこし和らげることができるかもしれない。


せっかくブログやってるんだから、保険代わりに書き残しておきたいと思います。

転ばぬ先の杖、ってやつですね!






私は、死んだらおそらく「すごく気持ちのいいところ」に行くと思っています。
まあ仮に、そこを「極楽」と呼びましょうか。
極楽は、すべての希望が叶えられている場所です。


極楽とは不思議なところで、自分が生前好きだった気温や、香りや、天候になっているように「その人それぞれに」感じられます。


同じ場所にいても、夏が好きな人は夏のように、冬が好きな人には冬のように体感されます。

気持ちのいい風がふいて、その時々に応じて感じたい季節や香りを好きなだけ感じながら、人々は好きな場所に好きな家を建てます。
もちろん建てなくてもいいです。


人々は、生前自分が1番好きだった頃の姿や、1番なりたかった姿になっています。

見た目の性別や年齢などは、極楽では意識されません。
6歳の少女と35歳のおばちゃん(……おばちゃん!!!)が仲良しの友達だったり、40歳のサラリーマンと16歳のセーラー服が恋人だったりします。

姿とはあくまでも魂のラッピング程度、洋服程度のものなので、人々は特に気にしないのです。

人々は、好きだった姿やなりたかった姿のまま、自由に過ごしています。


そして魂が持つ姿は一つでなくてもいいので、人々はいくつもの自分を持つことができます。

たとえば結婚して新しい家庭を持ってから亡くなり、極楽でも母として暮らしている娘Aと、同じように極楽にいる両親の魂のもと、小さな子供の姿で遊んでいる娘A´は、まったく同じ人です。

いくつ姿があってもいいし、一つでもかまいません。AとA´が会って話をすることも可能です。

人々は、極楽では自分が懐かしむ時代の暮らしのまま、会いたい人とずっと離れることなく、楽しく過ごします。



飼っていたペットは、飼い主が来るまではどっかでみんなで遊んでいて、いつもぬくぬく眠り、お腹いっぱいになって元気に待っています。

飼い主が極楽にやってきたら一目散にお出迎えにきて、そこからはもう、離れることはありません。
ずっと、年も取らず病気もせず、大好きな飼い主のおうちで遊んで暮らします。



仕事は、極楽ではしてもしなくてもかまいません。
したい人が、したいだけの仕事を自由に見つけて行います。

学校に通いたければ通えばいいし、1日中野球をしていてもかまいません。


人々は、時間も距離も、なんなら時空も超えて好きなところに行けます。


江戸時代に行って社会見学してみたり、現代のパリに観光に行ったり、自分が生まれた日に行ってみたりして。
レジャーとして、いろんな場所への旅行を楽しみます。


極楽では時間の流れが現世と違うので、例えば40年前に亡くなった旦那さんであっても、ひとりぼっちで40年ずっと待っているという感覚はありません。

40年後にやっと奥さんがやってきても、久しぶりのような、つい最近も会っていたような、居眠りをしていて起きたときくらいの感覚で会うことができます。


寂しいとか、悲しいとか、そういう感情はのんびりしているうちに薄れていきます。


自分のお葬式で泣いている家族を見に行っても「おう泣くな泣くなー」「こっちはなかなかええぞー」「うひゃひゃ」と、まるで酔っぱらいのようなテンションで見ている……かもしれません。


病気で亡くなったとしても、その病気は極楽ではもう跡形もありません。
1番元気だったころのまま、何を食べても何を飲んでも、運動してもしなくても、もう病気にはかかりません。太りません。ハゲません。
……最高!



唯一出来ないことといえば、まだ現世にいる人たちと会話をし、触れ合うことくらいです。

でもそれも、マラソンの伴走者や格闘技のセコンドが、選手への接触を禁じられている程度のもの。


現世で頑張っている大事な人の姿を応援することはできるし、時期が来ればまたこの極楽で、話もできるし触れ合うこともできるとみんな、知っています。

そして、そんな日がくるのは案外すぐ(現世時間ではなく、極楽での体感時間として)であることも知っているから、人々は話せない・触れないことも、とくに悲しみません。
まあ、もどかしい思いはするかもしれませんけど(笑)


早く来てくれないかなぁ、と思うこともなく。
来てくれたらやっと話せる触れる!とテンションが上がり。
そこからはもう2度と離れることなく、みんなで楽しく暮らせます。



悲しみも寂しさも貧しさもなく、差別も迫害も受けず、みんなが元気で明るくて、いい人ばかりの世界。

洗濯物はいつもふわっと乾いて、ペットは元気に足元で走り回り、どこにでも行けていつまでも遊んで、大事な人とずっと離れないですむ世界。




これが私の考える極楽、「死後の世界」です。



そして、極楽でのこんな暮らしがあるとするなら、なんで現世にこんなに人がいるんだろうと考えたこともあります。

例を出す手間もいらないほど、極楽に比べれば現世はまさに「修行の場」にほかならないのに!


仏教では確か、前世でした悪い行いを悔い改めるために今世がある、前世の功罪によって生まれ変わりが左右される、といった考え方がありますよね。


私はそうは思わなくて。
この世に生まれた現在修行中の人々は、たぶん前世が相当の変人だったんじゃないかと思ってます。


現世でも「な、なんでわざわざそんな苦しい思いをしてるの!ドMが過ぎるぞ!」と言わざるを得ないようなスポーツや自己鍛錬、修行等に自ら身を投じる人、いますよね?
それです。それそれ。


恵まれた幸せな極楽での暮らしに慣れたことで、逆に、何事も自分の思い通りにならないこの世に魅力を感じ始める変態たち。


泣くことしかできない超低スキルの状態で産み落とされ、住むところひとつ、育つ家庭ひとつ自分の思い通りにはならず、幼い頃から他人との距離感や関係性を気にせねばならず、受験や就職活動に追い詰められ、病気や障害に悩まされ、お金に振り回され、大事な人との別れまでも避けられないこの現世。

どう考えたって、極楽にいるほうがいいでしょ?!

でも、変態たちは、より厳しい状況にオノレを置くことに満足を見出します。



思い通りの世界なぞ要らぬ、いかなる厳しい状況でも、この人生という名の花を咲かせてみせようぞ!いざ鎌倉!

とばかりに鼻息も荒く言われたら、まあ、極楽はすべての希望が叶う場所でもあるんだから、現世に生まれ変わることも、まあ、そりゃあ、叶うでしょうね。


「アンタなにもわざわざ、好き好んで現世なんかに行かなくてもwww」
「変態キタコレwww」
「また赤子から人生やるとか、ドM乙www」
「時間旅行できない現世に魅力なしwww」

とか散々なことを言いながら、極楽の人々もまた、変態を送り出したんでしょうね。


どうせまたすぐ会えるし、なんなら極楽からモニタリングもできるし。

物好きだねぇ、とか思いながら、現世の人がフルマラソンや高峰の山登りをしにいく人を送り出すくらいの感覚で。



だから現世にいる私たちは、たぶんみんな元は変態なんですよ。

自ら進んで修行するぞと意気込んでやってきたんですもの。

……いらんことすな!!





まあ、なんでこんなことを思うようになったのか、何かきっかけがあったのか。
自分でも考えてみるけど、理由なんかは多分無くて。
ほんとに自然に、なんとなくそう考えるようになった気がします。


そうだったらいいのにな……というような希望ではなく、今や「うん、きっとそうなってるわ」と確信する程度には、この考えが私の心の中に確固たる強さで居座っています(笑) 


それを信仰というなら、そうなんでしょう。まさに、もちよ教(笑)いつでも信者募集中!!




まあ、それでもやはり、「死ぬ」ということはまだ(この、今の私の意識の中では)経験したことがないので、怖い……というよりも、よくわからなすぎて何もコメントできません。


でも、もし私がある日突然、事故かなにかで天に召される日が来ても、私があっちの世界で寂しく思ったり、みんなに会いたくて会いたくて泣いてばかりの生活を送っているわけではないのだと信じてもらえたら、いいなと思います。



私はたぶん、一生太らないも〜んイエーイ!とばかりにバリバリお菓子を食べながら、ソファーに寝っ転がり、わふわふじゃれついてくるリキの頭をなでたりしながら、知り合いの出てるTVを見るような感覚で、みんなをモニタリングしていることと思います(笑)


そのTVが終わる頃には、続々と大事な人がこっちに着くので、また楽しく楽しく遊んで暮らします(^-^)


そして、現世への生まれ変わりだけはオノレに固く禁じたいと思います(笑)